山行報告 | ||||
報告者 佐々木英夫 | ||||
山行日 | 6月16日 | 天候 | 曇り時々晴れ | |
ルート | 川上若宮八幡神社・栗の木分岐・・修験業山・栗の木岳・・若宮峠・・川上若宮八幡神社 | |||
コース タイム |
京田辺(6:20)−八幡神社(9:00)−栗ノ木分岐(11:00)−修験業山(11:25)−栗ノ木分岐(12:30)−栗ノ木岳(13:00発)ー事故対応(13:15/16:30)−八幡神社(17:30/17:40)−京田辺(22:10) | |||
参加者 | 佐々木・坪田・中島・遊佐・北川・園上・山下・中広・岡部・北村 浜北・吉野・堀尾・大谷・玉井・吉津・加藤・徳田(幸)・堀・長野 |
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山行報告 | ||||
修験業山・栗の木岳の縦走は、山行案内でもかなり厳しく難易度の高い山であると紹介したが、北アルプスや、南アルプスの山行に向けたトレーニングとして多くの方が参加してくれた。
天候がはっきりせず、前日まで中止か,決行か迷ったが、当日の三重県一色郡美杉地方の天候は9時以降、降水確率は0ということだったので、登ることにした。 バスの中で、古来から修験道の行場として栄えた山の厳しさや、増水時にはコースを変更すること、急登,急降の登山道について注意を促した。班を2班に分け、それぞれ班長さんお願いし、先頭を経験者の方にお願いして出発、滝宮前から白山谷を渡り、修験業谷沿いを登る。 何度か荒れた谷をわたり返し、山腹の植林された中のぐざくの道を登ると栗の木分岐からの支尾根にのぼり着く。 尾根は急登で細い。 両サイドに樹木がなければ、落ち込んだ崖が目を刺激し、アリの戸渡りか断涯絶壁を恐怖に感じることだろう。 急ぐことはない、みな慎重に登っている。分岐から、修験業山に向かう。第1班と随分と間隔が開いたが山頂近くで会い、分岐で昼食にすることにした。食後、1班が出発、吊尾根の急登,急降を繰り返し、栗の木岳に登頂、栗の木岳から少し下った地点で、滑落事故があったとの声が伝わってきた。 急いで現地に行ってみると第1班を歩いていたYさんが滑落し、約20mほど下にうずくまっていた。 先頭のNさんがしっかりとサポートしていてくれた。 空白の時があり、とにかく登山道まで担ぎ上げ、本人の容態を確認、救急隊を要請した。事故の位置の確認やら、事故の状況を聞かれたり、救助隊を出動するとのことだったが此の登山道での搬送は無理と思った。 何度かのやり取りでもヘリによる救助を要請、最終的にはヘリによる救助となった。へリから位置の確認の目印を指示された時は、涙が出るほどうれしかった。滑落の原因等は、今のところ不明である。 下山後、収容された病院に寄り、治療の終った本人と会話することが出来た。気丈夫な方で、元気そうにしていたが、頸椎損傷、肺に穴、頭部に外傷、全身打撲、のようだった。 事故後の詳細については別紙で報告しますが、会の長い歴史にこのような重大事故を起こした山行責任者としては誠に申し訳なく、心からお詫びいたします。 本人の早い回復を願ってやまないものです。此の事故で多くの問題点が浮き彫りになったが、この時点では、会員の皆さんの支援は最善のものと思っています。本当にありがとうございました。 |
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